Apple iPod 4G 分解修理

わたしがiPod classic 120GB (6G)を購入したので、iPod 60GB (5G)を高2の長男に譲り、中3の次男がiPod 20GB (4G) を使うことになったのですが、その4G iPod の画面に突然 'Sad iPod' が表示されて立ち上がらなくなってしまいました。その昔Macintoshの画面に何度となく表示された 'Sad Mac' で悲しい思いをした苦い経験が蘇ります。

4G iPodをメーカーに修理に出すと\29,800もかかるらしく、それなら新しいiPod classicが買えます。次男はモノクロ液晶の4G iPodに愛着もあるというし、このまま捨ててしまうのももったいない。少なくとも中がどうなっているのか分解してみたい。というわけでネットで分解方法を調べていると「HDDを換えれば直るんじゃないかな」。あの'Sad iPod'はHDDが読めないと言っているような気がしたので、交換用20GB HDDと交換用バッテリー(工具付)をネットで購入しました。

交換用バッテリーはヤフオクで、HDDは「アーキサイト@ダイレクト」で購入しました。

まずHOLDボタンをONにした状態で作業します。

傷がつなかないように全面にマスキングテープを貼りました。緑色の樹脂製工具は無理に力を入れると割れてしまうので、まず使用済みテレホンカードをケースの隙間に入れて、同じ場所に2枚重ねて、つぎにキャッシュカード厚のカードを押し込んでから工具を差込みました。金属製マイナスドライバーを使いたくなりますが、そうするとケースに傷がつきます。最初の一歩がいちばん大変で、これができればあとは簡単です。

ただし、静電気でiPodを壊さないように薄いゴム手袋をして作業しましょう。

ケースが開いたところです。スイッチ用のフラットケーブルでつながっているので注意しましょう。 HDDはIDEタイプです。
青いゴムで縁取りしてあるのがHDD。フラットケーブル先端の四角い基板を真上に引上げるとコネクタが外れます。
これで樹脂製ケースと金属製ケースが分かれました。
HDDをコネクタからゆっくり引き抜くと外れます。

ゴム枠は両面テープでとめてあるだけですから簡単に外れます。

左が古いHDD、右が新しいHDD。どちらもTOSHIBA製のMK2006GAL(20GB)です。

HDDを交換するだけならここまでの手順を戻ればよいのですが、ついでなのでバッテリーも交換します。標準は750mAhのところ、1200mAhのリチウムイオン電池なので長持ちするようになるはず。ただし、故障の原因がHDDではなく、iPod本体(基板)にあった場合は結果的に無意味です。だからHDDを40GBに容量アップする気にはなれませんでした。20GBで復活すればそれで大成功とします。

バッテリー交換するには基板を外さねばなりません。トルクスドライバーのT6でネジを6本外せば、このように基板を起こすことができます。

写真左上につながっているフラットケーブルは基板側の黒いストッパーを(縦にして)起こすと簡単に抜けます。適宜ピンセットを使いましょう。

液晶といっしょに基板を外したところ。

クリックホイール裏面にバッテリーが糊付けしてあるので、隙間にマイナスドライバーを入れてやさしく剥がしてください。

古いバッテリーが取れました。糊がついているあたりにセメダインをちょっとつけて新しいバッテリーを載せます。
基板を戻すときにバッテリーの接着位置を調整します。基板をネジ止めすれば次はHDDの取りつけです。

HDDを再度コネクタに挿して、スイッチ用のフラットケーブルのコネクタを差し込めばケースをパチンと合わせて閉じます。

ケースに傷をつけることなく作業完了です。

クリックホイール中央の「選択」ボタン+「MENU」ボタンを同時に押すと画面にAPPLEマークが表示されるので、すぐに「選択」ボタン+「再生」ボタンを押してDISK MODEになればOKです! よかったぁ、直ったぞっ! 壊れたときはDISK MODEにならなかったのです。

新しいHDDにはiPodを起動するために必要なファームウェア(プログラム)が入っていません。iTunes Ver.7 以上を起動しているPCにUSB接続すると「復元しますか?」と訊いてきます。

初期状態に復元すればiPodは復活です。その後、 iTunes で管理しているデータを書き込みます。

20GBで容量が足りなくなったら40GB HDD (TOSHIBA MK4006GAH)か60GBに換装すればいい、自分でね。>次男 (笑)

iTunesで同期して復活したiPod 4G。これでしばらくは大丈夫でしょう。

下部コネクタに挿してあるブロックのようなものは外部スピーカーです。音質は問わず、ヘッドフォンを使わずに音を出したいときに使います。

息子たちによると、中高生が持つiPodはほとんどがnanoで、モノクロ画面の大きなiPodは珍しがられるとか。とくに次男はちょっと古くて珍しいものが好きなのです。大事に使ってやってください。

番外編です。

壊れた1.8インチHDDを分解してみました。

ディスクが回転してヘッドが動く仕組みになっていることがわかります。

iPod nanoなどメモリ内蔵タイプと比べると、機械であるHDDは寿命が短いですね。それでも昔に比べればHDDも壊れなくなりました。有難いことです。(感謝)