沖縄三線キットを作ろう

我が家で津軽三味線が話題になり、吉田兄弟のCDを聴いたりしているうちに「三味線もかっこいいね」。わたしはひそかに「三味線がほしい」。なんでも実際にやってみるのがいちばん。頭だけじゃなくて身体も動かしましょう。

息子たちはギターは好きなので弦楽器だったら興味が持てるはず。ところがネットで調べてみても三味線は練習用でも4万円くらいします。そこまで冒険はできないのでウクレレやギターのようにキットを探してみたところ、沖縄の三線(さんしん)のキットがありました。三味線はネコの皮、三線は蛇の皮というように、三味線と三線は異なるものですが、それならそれで面白そう。

三線キットWebShop」で木製キットを2,500円(送料別)で買ってみることにしました。そもそも沖縄の学校教材のようです。キットだけだと本来どういうものかがさっぱりわからないのと、長男はキットに挑戦するかもしれないけれど次男は作るのを億劫がるだろうと、完成品の人工皮革三線(9,800円)と2棹注文しました。教則本と教則CDも忘れずに。

沖縄から届いた三線キットは、棹(ネック)、胴(ボディ)が完成済で、他にカラクイ(糸巻き)3個、ウマ(ブリッジ)、糸掛け、歌口(ナット)、チル(弦)が3本。たしかに、これなら小学生でも作ることができそうです。

白木のまま組み立ててもよいのですが、長男はアコースティックギターのようなインレイ(象嵌細工)を試してみたいこともあって、胴は濃い目のニス、棹は黒く塗ることにしました。塗料、ハケ、紙やすりなど、自転車で近所のカーマまで買出しに行って製作開始。

涼しそうな格好をしていますが、ベランダはひどく寒かったのです。

まずは240番から600番の紙やすりを使って下地を整えます。胴などつるつるになって手触りがよいのでニスを塗るのが惜しいくらいでした。糸巻きと糸掛けもニスを塗りました。

どうしても塗装ムラができてしまうので、乾燥後、800番から1000番の紙やすりで仕上げ磨きをしたようです。棹などもっと光沢が欲しければクリアをスプレーするとよいでしょう。

完成した長男作の三線(下)と人工皮革三線(上)。なかなかよくできています。

胴のまわりに巻いてある「胴巻き」とソフトケースは「遊び三線広場」で買いました。キットが欲しいのでなければ、ウッド三線はここで買ってもよいと思います。

ともあれ、新しいことを始めるとなにかと物入りです。

キットの裏側はこのとおり。右側の完成品は裏も貼ってあります。人工皮革とありますが、蛇模様の布に見えます。皮ではなく木製の胴なので「木製三線」「ウッド三線」と呼ぶようです。

ですから胴に好きな絵を描いたり、色を塗ったり、布を貼ったり、自由に作ることができます。

最後に胴巻きがつくと「それらしく」なります。右下のインレイは長男のトレードマーク「クロネコ」。東急ハンズでメキシコ貝の薄いシート(1,500円)を買ってきて、それをカッターナイフで切り抜き、胴を工作用ルーターで浅く削って、ボンドで貼り付けたものです。

貝シートはタミヤのプラバン0.3mmよりも薄いので仕上げ磨きができませんでした。あまり磨くとなくなっちゃいますから。

次回のインレイ・チャレンジはウクレレ・キットの予定。1.2mmのアバロン(貝)とDREMELのルーターベースも用意しました。(がんばってねー)

三線キットWebShop」であわせて購入したパーツ。

右上が人差し指にはめる「バチ」、左上が弦。新しい弦はすぐに伸びるので、伸び切ってしまうまで何度も調弦しなければならないようです。

右手で弦を弾くように構えたときに一番上に来る太い弦から順に、1弦(C)、2弦(F)、3弦(C)。これはコードでいえばFですか。石垣島出身のビギンが考案したという4弦ギター「一五一会」のチューニングはG、D、G、D。人差し指一本でコードが弾けるという発想は共通しているのかもしれません。

完成品の糸巻き部分。ちょっと回しただけで大きく音程が変化するので微妙な調整が必要です。ギターに比べるとシンプルな構造ですが、奥は深そうです。

どうも我が家では形から入る傾向にあって、音色とか演奏は今後の課題。「工工四」(クンクンシー)と呼ばれる縦書き漢字の楽譜に面食らって停滞中。

「涙そうそう」を弾き語りできるようになれたらいいなー。

ギターよりもコンパクトで軽く、音圧が低いため、家の中で弾いていてもうるさく感じません。これをソフトケースで持ち歩いていて、中に三線が入っているとわかる人はまずいないでしょうね。なんだか愉快です。三味線用ピックアップというのもあるみたいなので、三線とギターのバンドというのも面白いかも。

自分の世界はこうして広げていくのです。人生とは「楽しいこと」探しの旅です。