霧の塔

覚王山は、名古屋駅と名古屋ICを結んだ直線のほぼ中央に位置します。

名古屋駅から東へ約8km(地下鉄 東山線 覚王山駅下車)、覚王山交差点から北へ5分ほど歩くと「覚王山 日泰寺」があります。「日泰寺の案内」にはつぎのように記されています。

お釈迦さまの死後2500年の間に、一度だけその遺骨が発掘されたことがありました。1989年、北インド、ピプラーワーでのことです。発掘したのは英国人ウイリアム・ペッペ。骨壷に刻まれたインド古代文字の解読によって仏骨と分ったのです。インド政府はその仏骨を仏教国タイに贈りました。その一部が当時のタイ国王チュラロンコン皇帝より日本に贈られてきました。この仏骨をお祀りするために、日本仏教全宗派が協力して建立したのが日泰寺です。明治37年のことです。ですから日泰寺は宗派がなく、仏教全宗派の寺なのです。覚王山というのは「覚りの王」お釈迦さまのことです。日泰寺とは日本とタイ国の意味です。

納骨料が一霊 金5万円、永代経料は金25万円(過去帳に記し50年間供養)と金50万円(お位牌を造り100年間供養)で、参詣時のお布施は不要とのこと。実にクリアなお寺です。

日泰寺の北に怪しげな塔が建っています。

古めかしい丸い塔のまわりにはツタが絡まっています。林に囲まれている様子も、(パソコンゲームの)「MYST」 に出てきそうな建物です。「MYST」は各種ゲーム機にも移植された、幻想的なアドベンチャーゲームです。

調べてみると「給水塔」だといいます。近くで見ようと思っても周囲は名古屋市上下水道局の施設になっていて、無断で入ることはできません。千種区役所で訊ねたら、年に2回(春分の日と8月8日)に一般公開することがわかりました。

きれいに剪定された植木の間を抜けていき、高さ38mの給水塔を真下から見上げました。

不気味な印象があったので、間近に見るとゾクゾクします。

塔の入口です。内部はどうなっているのでしょう?

中には資料の展示があり、壁伝いに螺旋階段が続いています。

3階の窓から外を見ると庭園が広がっています。単なる庭ではなく、地下に貯水場があるそうです。

塔の4階までは空洞でした。5階の天井に貯水タンクはありました。

タンク内の水はポンプで常に循環しているそうです。

狭い階段を上がると展望室です。

標高74mあるので、思ったより眺めがいいです。
眼下に日泰寺が見えます。

遠くにJR名古屋駅のタワーズ(ツインタワー)が見えます。

ズームしましょう。タワーズの右側に見えるのが、久屋大通のテレビ塔です。

名古屋ドームも近くに見えます。

名古屋城や名古屋市役所は見えませんでした。そういった古い建物は、高層ビルなどに埋もれてしまっています。

東山給水塔を見学したあと、日泰寺の参道にある「えいこく屋」に寄りました。ランチは、カレー+ナンorライス+ドリンクで950円。紅茶専門店も併設しています。

覚王山には他にもユニークなお店があり、名古屋市内でも独特の雰囲気がある街です。
興味のある方は「覚王山ドットコム」をごらんください。


■ 東山配水場 資料

2003/08/08