タイヤのない自転車

年に一度の健康診断の結果を見ても、いよいよ運動不足が深刻になってきました。

これまでに何度か、スポーツクラブに通うことも考えたのですが「なにが悲しくて、ちっとも前に進まない自転車を漕がないといけないのか。それくらいならサイクリングしたほうが100倍気持ちいい」と敬遠してきました。ところがジョギングやサイクリングは続きません。

身体を動かさないで済むなら、それがいちばん楽なはずなのに、人間の身体は動かさないと衰えてしまいます。妻の勧めもあって「名古屋市昭和スポーツセンター」のトレーニング室を利用してみることにしました。

「昭和区スポーツセンター」はまだ新しくてきれい。温水プールは家族で何度か利用したことがありますが、トレーニング室は初めてです。
1階の受付で「5回1,000円」の回数券を買います。エレベータで3階へ上がり、更衣室で着替え、屋内用のトレーニングシューズに履き替えます。ロッカーの利用は1回10円。さすが公共施設。服装は運動しやすいものであればなんでもいいようです。

土曜日の午前中ということで混んでいましたが、トレーナーの方に初めてだと告げると、トレーニング室の利用方法を説明してくれました。運動不足解消のためだけでなく、減量のため、シェイプアップのため、身体を鍛えるため、とニーズに応じて自由にトレーニングを行なうことができるそうですが、わたしはビギナーコースでお願いしました。

まずは血圧測定。上が110、下が70。「問題ないですね」ということで、壁掛テレビを見ながら15分間のストレッチング。あちこちの筋が突っ張る(ストレッチされる)もので「イテテ、ひとりで来るんじゃなかった」。壁に向かって、ひとりでやってると寂しいのです。

次にエアロバイクです。マニュアル設定で10分間。負荷50Wからはじめて、脈拍数が上がらないようであれば、すこしずつ負荷を増やしていけばいいとのこと。10分間で消費されたカロリーは「ごはん0.2杯=キャンディ1個分」と表示されてびっくり。たったそれだけ?

その後、数あるトレーニングマシンの中から3つ選んでもらい、それぞれ10回ずつ3セット。

1台目はDUAL AXIS CHEST PRESS。要するに椅子に座った状態の重量挙げです。ウエイトは男性平均の10kgでスタート。ハンドルを握った両腕をぐっと伸ばして、ゆっくり戻していきます。ウエイトがガチャンと落ちるまえに再度腕を伸ばしての繰り返し。思ったより苦しい。

2台目が LEG EXTENSION。椅子に座った状態で、膝から下だけで重りを持ち上げます。足を伸ばして、ゆっくり曲げての繰り返し。意外ときついです。無骨なトレーニングマシンが拷問器具に見えてきました。(失礼)

3台目は TORSO ROTATION。腰の筋肉を鍛えるマシンだそうで、上半身は固定し、座っている椅子が左右に回転します。右から左へ、左から右へ、それぞれ10回ずつやります。

ビギナーコースはここまでだったのですが、もう一度エアロバイクを10分間漕ぐことにしました。今度は椅子の背にもたれて漕ぐタイプにしてみました。3階の窓に夏空が広がっています。吹上公園の緑がきれい。足は動かしているのですが、単調なので眠くなってきます。これなら本が読めそう。

最後に、クールダウンのために再度ストレッチングをしておしまい。今回の所要時間は1時間半でした。

歩いても走っても自転車を漕いでも前に進まないけれど、考えてみればメリットもあります。

  1. 天気に左右されない
  2. クルマの排気ガスを吸うことがない
  3. 赤信号に足止めされることがない
  4. 交通事故に遭う心配もない
  5. 相談相手(トレーナー)がいる

都会では有り難い施設です。

カロリーの消費計算にしても、筋肉の部位の鍛え方にしても「科学的」で「機械的」。ちょっと理屈っぽいのが気になるけれど、限られた時間と空間で効率よく運動できるのがメリット。機械を使ったトレーニングも「遊び」だと思えばおもしろい。

一方、トレーニング室だけが運動の場ではありません。人間が健康を維持するために身体を動かすことが「不可欠」だとすれば、それをできるだけ楽しくできるように工夫すればいい。そのためにいろいろなスポーツがあるのかもしれません。

■ 名古屋市 昭和スポーツセンター
466-0000 名古屋市昭和区吹上2-6-15
TEL: 052-733-6831 / FAX: 052-733-6832

(写真撮影にあたっては、利用者のみなさんが映らないよう、開場前に撮影させていただきました。快諾してくださった桧山館長と、撮影に協力してくだった田口トレーナーに御礼申し上げます。)