「アエラ」2001/5/21号
朝日新聞発行週刊誌「アエラ」2001/5/21号のP51に「電子ブロック」紹介記事が掲載されました.

記事のタイトルにあるように「モノづくりの実感伝える」のが電子ブロックの特長であり魅力です.

記事中でわたし(黒川)はテレビゲームと比較していますが,わたしはゲームも好きです.学生時代にテレビゲームで遊び倒しました.PC-8001からApple II,初代ファミコンからPC ENGINE,SEGAメガドライブまでよく遊びました.それで飽きてしまったのか今のテレビゲームはあまり興味がありません.見た目はすごいんだけど中身が薄っぺらだったり時間ばかりかかったりで楽しくない.

ゲームの本質が作り手にも遊び手にも見えにくくなっていて攻略本がないと進まない.なにか間違ってます.Apple IIで見たWizardryというロールプレイングゲームの草分けはモノクロの線画でした.それでもドキドキして,すごくおもしろかった.攻略本なんてないからパソコン仲間と密かに情報交換するのも楽しかった.いま,たとえばドライブゲームがどんなにリアルになっても本物にはかなわないから逆に白けてしまうのです.

真にリアルさを追求するなら本物のフライトシミュレータくらいやらなくちゃ.航空会社の研修センターで乗せてもらったことがありますが,コックピットは本物で,窓から見えている景色がCGなのです.CGよりも計器類がじつに鮮明に見えることに驚きました.自動車のメーターとは比べ物になりません.お金がかかっているのですね.

脱線しましたが,わたしが本当に面白いと感じる「おもちゃ」はメーカーが想像もしない遊び方ができるもの.遊び方の土台は用意されているけれど規定されていないもの.こちらの自由な発想を受け入れてくれるおもちゃが好き.それでこそ「おもちゃ」だと思います.

そういう意味で電子ブロックは未加工ブロックによって拡張することが可能です.わたしにとってはこの可能性が大きな魅力なのです.

さて,記事に戻りましょう.NT-55は「1台1万8000円という値段ながら,すでに650台が売れた」そうです.多いのやら,少ないのやら? 記事は「現代のゲームっ子の心もつかむだろうか」という問いかけで締めくくってありますが,現状では教材色が濃いために惹かれる子どもは限られるでしょう.

それでも電子ブロックで遊んでいるうちに「回路図に抵抗がなくなってくる」ことと「回路というのがどういうものか,なんとなくわかってくる」効用はありそうです.でも,それで電気回路の教育をしようとは思いません.勉強って押し付けられると嫌いになるじゃないですか.興味をもつきっかけになればそれでいいです.

「ゲームっ子の心をつかむ」ためにはテレビアニメかコミックとタイアップするのが近道でしょう.あるいは電子ブロックでロボットを組むことができれば飛びついてくるかもしれません.

とはいえ電子ブロックはその素朴さが信条.そこまでして売り込むこともないでしょう,ね.

MAY 2001