PLAFIT EXCEL組立ガイド 1 〜 メインシャーシ編
スロットレーシングカー作りは,ボディ,シャーシとそれらをむすぶマウントから成っています.ここではシャーシをバラ部品から組み立てる方法を説明していきます.これは「レーシングパラダイス世田谷」で伴野社長が組んでいる仕様とおなじです.ラビットモーターでFORD GT-40を走らせるという前提で組んでみましょう.

ただし,車種やモーターによって細かいアレンジが施されますし,今後仕様が変わっていく可能性もあります.あくまで一例として参考にしてください.(画像が多いため表示に時間がかかりますがご容赦ください)

PLAFIT EXCELの主要構造部品はつぎのとおりです.

  • メインシャーシ
  • Tバー
  • サブフレーム
  • リアアクスルブラケット
  • フロントシャーシ
  • フロントアクスルブラケット
  • ガイドバー

    サブフレームはアルミ製(1.2mm厚)とジュラルミン製(1mm厚)があり,それ以外はメタル製(黒)とニッケル製(銀)がありますが,ここではジュラルミン製サブフレームとメタル製シャーシパーツを使用します.メタルに比べてニッケルは強度が高くなり,やや重くなります.ラビット車は軽くメタルで,フォックスとチータ車は強度と安定を狙ってニッケルを使うことがあります.

    第1回は「メインシャーシ編」です.

    ▼ メタルパーツの歪みチェックおよび修正
    自作車検板にメインシャーシを裏返して置いて,端っこを軽く押さえたときにどこかが浮いたりしないかどうか見ます.
    今度は細い棒で四隅を突いてカタカタ浮かないかどうか見ます.浮くようであれば車検板の角に押し当てて曲がりを修正します.
    うしろの立ち上がりが直角かどうかチェックします.新品シャーシは直角が出ていませんから慎重に.
    Tバーはこのように裏返して置いて,3ヶ所の隅を押さえて他の2ヶ所が浮かないことを確かめます.
    Tバーはメインシャーシに重ねたときに赤丸印のところが密着するように調整します.
    ▼ メタルの接触面をペーパーかけ
    シャーシを構成するメタルパーツは他のパーツを接触する面と密着するように紙やすりをかけて当たりを取ります.わたしは800番の耐水ペーパーを使っています.
    アクスルブラケットの内側はこのように車検板の横を使うと磨くことができます.
    ネジ穴のバリが取れたらおしまい.
    ▼ パーツクリーナーによる油抜き
    サブフレームを含むシャーシ構成部品をWAKO'Sのパーツクリーナーで洗浄します.埃や油脂分を取っておかないとサブフレームがちゃんと動かなかったりするのです.
    ▼ メインシャーシにネジ挿し
  • Tバー用8mmを3本
  • サブフレーム用6mmを4本
  • モーターステイ用に6mmを1本
    裏側から精密ネジを挿します.
  • 脱落防止のために裏からセロテープを貼っておきます.
    表を向けて置きます.
    ▼ メインシャーシにTバーとサブフレームを載せてテープで仮止め
    ▼ Tバーのピボット部(2ヶ所)
    8mmネジに以下のパーツを順に入れていく
  • 2−4.5(内径2mm・高さ4.5mm)カラー
  • 3−0.5(内径3mm・厚さ0.5mm)ポリスライダー(別名スラストワッシャ)
  • 強化スプリング(銀色)
  • ナイロンナット
  • カラーにスプリングを被せたときに,カラーが微妙に太いとサスペンションがスムーズに上下せずに引っかかり気味になります.そのときはカラーをつまようじの先端に被せて,ルーターで表面を軽く研磨します.ルーターの回転方向を合わせればカラーがつまようじから飛び出すことなく削ることができます.そうすればサスペンションもスムーズに上下するようになります.
    ▼ Tバーのリア側
    8mmネジにつぎのパーツを順に入れていく
  • 2−3(内径2mm・高さ3mm)カラー
  • Oリング(黒いゴム)
  • ナイロンナット
  • New Beatleの場合,リア側もピボット部同様(Oリングではなく)強化スプリングを使います.
    ▼ サブフレーム(4個所)
    6mmネジにつぎのパーツを順に入れていく
  • 2−1.6(内径2mm・高さ1.6mm)カラー
  • 3−0.25(内径3mm・厚さ0.25mm)ポリスライダー
  • ナイロンナット
  • Tバー3ヶ所とサブフレーム4ヶ所は4.5mmのナイロンナットと裏側のプラスネジを同時に締めます.4.5mmのソケットドライバがあると便利です(東急ハンズなどにあります).
    サブフレーム部分のポリスライダーをカラーで締め付けないように注意してください.(サブフレームが動かなくなります)
    この場合,1.6−1.0−0.25=0.35mmの隙間を1mm厚のサブフレームが上下することになります.
    ▼ モーターステイ
    6mmネジにモーターステイを挿し,スプリングワッシャとナットで固定.ニッケルシャーシの場合は上からキャップスクリュー(頭に六角形の穴が開いたネジ)にスプリングワッシャをはさんで留めます.
    モーターステイはネジが緩んで落ちることがあるので,裏側にセロテープを貼っておくとよいでしょう.
    ▼ メインシャーシ完成
    セロテープをすべて剥がして,サブフレームがカタカタとスムーズに動くかどうかチェックします.ここがどの程度動くように調整するかはセッティングの世界の話になります.
    Tバーの左右のピボット部を押さえてスプリングがスムーズに伸び縮みするかどうか確かめます.

    これでメインシャーシ部は完成です.お疲れさまでした.

    最初は複雑怪奇に見えたPLAFITシャーシも馴れればどうってことありません.しかし,これまで「ここの組み方ちがいますよ」と伴野社長の指摘を受けることもしばしば.「これではイカン」というわけで,自分のためにもシャーシの組み方をまとめることにしたのです.

    各パーツの歪みを修正する作業は丁寧に.ペーパーかけも実際に部品を合わせて当たりを見ながら行いましょう.ここがいい加減だと,このあと何をやってもうまくいかない,はずです.次回は,リヤ駆動輪回りの組み立てに続きます.

  • AUGUST 2001