ボディ製作ガイド
1/24か1/25の市販プラモデルを買ってきて,ボディだけ組立てて,シャーシにマウントして走らせる.これがわたしのスロットレーシングです.

「つぎは何を作ろうかな」と考えているときがシアワセです.(笑)

ボディの塗装については人それぞれの考え方,やり方があるので「こうすればいい」とは一概に言えませんが,ここではわたしのやり方をご紹介します.参考になれば幸いです.

ちなみに,プロモデルづくりの基本については HOBBY JAPANの「パーフェクト・モデリング・マニュアル」(初級編)が参考になると思います.

TAMIYA 1/24 FERRARI F50のボディパーツをライナーから切り取って並べてみました.リアのタイヤハウスが邪魔になります.先に切り落としてもいいのですが,わたしはあとで切ることにして「プラ大工」という接着剤で組み立てていきました.
DREMELルータでタイヤハウス部分を切断します.アメリカではDREMELの電動工具は有名で,プラスチックだけでなく,木工,軽金属加工に重宝します.パワーがあるので作業がはかどるのです.(音が出るので深夜は使いづらいですが)
切り取ったあとはやすりをかけて,万一タイヤが擦っても引っかからないようにしておきましょう.また,タイヤハウスのすぐ前方に,ボディ内側に飛び出している部分があって,それがマウント時に邪魔になるので下半分を切り取りました.
これで組立完了.ピラー部はクリアパーツの窓についています.
水で流しながら1000番の耐水ペーパーで全体を軽く磨きます.最後に食器洗い洗剤で洗っておくと油脂分も取れて塗料がのりやすくなります.
今回はイタリアンレッドの缶スプレーを2回,クリアを1回吹いて終わりにしました.このF50にはあとでライト点灯ユニットを組み込みました.

■ 組み立て

ボディを組むときのチェックポイントは3つ.

  1. タイヤが干渉しないこと
  2. ガイドが当たらないこと
  3. ボディサイドのマウントポイントに突起がないこと

組み立てたあとで削ってもいいのですが,組む前に処理したほうが簡単な場合も多々あります.接着するまえにチェックしておきましょう.

たとえば「タミヤ 1/24 メルセデスベンツCLK DTM 2000 Team Original-Teile」はボディサイドにダクトが飛び出していて,そのままでは金属製サイドウェイトを切り落とさなければなりません.それを避けるためにボディの突起部分を切り取ると,そこに穴が空いてマウントゴムを接着できなくなってしまうのでプラ板で穴をふさいだことがあります.要するに自分で工夫すればいいのです.

■ 塗  装

エアブラシも持っていますが,もっぱら市販の缶スプレーを使っています.エアブラシは霧が細かくて弱いので時間がかかるのです.缶スプレーは一気に塗料が噴出すので手っ取り早い.その代わり,失敗すると取り返しがつかないので,薄く塗るように心がけましょう.

樹脂と異なる色を塗る場合はサーフィサー(TAMIYAかグンゼ)のグレーとホワイトを1回ずつ吹いてからボディ色を塗ります.おなじ赤を塗る場合でも,赤い樹脂の上に直接スプレーしたときと,サーフィサーのホワイトのうえに塗るのでは仕上がりの色合いがかなりちがってきます.ホワイトの上から吹いたほうが明るく仕上がります.

「何度も塗装すると重くなってしまう」という忠告もありますが,走らせていて塗料の重さを実感したことはありません.わたしが鈍いだけかもしれませんが(笑)上達してちがいがわかるようになるまでは神経質にならず,自分が納得できるように塗ればいいと思います.わたしは2日で仕上がる程度のことしかしません.

■ デカール

クリアを吹いて塗装の仕上げをしたら,つぎはデカールを貼ります.中にはボディ全面デカールだらけというモデルもありますが,おおきなデカールをきれいに貼るのはむずかしいので,わたしは無理して全部貼ることはしません.気に入ったものだけ貼っておしまいにします.

そして,必要ならデカールのうえからグンゼのトップコートを吹いておきます.これはデカールの上から塗ることができるクリアスプレーです.完璧ではありませんが,擦ってもデカールが剥げ難くなります.

市販デカールに満足できなくなったらオリジナルデカールを作ってはどうでしょうか.

■ 仕上げ

最後にヘッドライト,テールライト等のクリアパーツを接着したら,ボディをシャーシにマウントします.ユニバーサルマウントでサイドウェイトを載せるなら,窓を貼ってしまう前にマウントしなければなりません.窓を貼ると手が入らなくなってしまいます.

マウント後,試運転してOKならば,最後に窓を貼りましょう.オリジナルパーツを接着してもいいですし,軽量ガラスを貼ってもいいでしょう.

クリアパーツの裏側にアルミ箔を貼るときれいに仕上がります.ちいさい部品の接着には,クリアボンドをつまようじで塗るようにしています.乾燥してもプラモデル用接着剤より粘りがあるので部品が取れにくいのです.

わたしはバックミラーやナンバープレート,アンテナなど細かいパーツは付けません.面倒なのもありますが,付けても目立たず,すぐに取れてしまうものは付けないのです.リアウィングは付けないと格好がつかない場合は付けます.また,屋根のあるボディでは室内も組みません.室内が丸見えなのを防ぐにはガラスにスモークや黒を塗装すればOK.オープンカーの場合はダッシュボードとハンドルをつけて,黒画用紙で座席部分を覆ったりします.

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どんなにきれいに塗装しても,走らせていればコースアウトしてぶつかることもあります.自分は安全運転していても「事故」に巻き込まれることもあります.ある程度,傷がつくのは避けられません.それどころかスロットレーシングを初めて2〜3台はすぐにボロボロになってしまうでしょう.それくらい思い切って走らせたほうが上達も速いかもしれません.上達すればボディを壊すことも減ってきます.

最初のうちは,ぶつかって塗装が剥げたところをタッチアップしたりしていましたが,いまでは「それも実際に走らせた証拠」だと思って気にしません.ボディは割れなければ良しとしましょう.

壊れて困るボディは飾っておくしかありません.たまたま「F50フルビュー」を持っていたので,スロットカーに使おうとしたら「それは一発で割れるからやめたほうがいい」と言われて,文字通り飾ってあります.(苦笑)

SEPTEMBER 2001