モーターメンテナンスガイド

「新品のモーターは慣らしが必要」と聞いたことはあっても、具体的にどんなふうにやればいいのか誰に聞いてもはっきりしませんでした。それをミニFレースでお世話になっているW氏に教えていただいたのでご紹介します。

「新品のモーターはまずブレークイン、慣らしをすることです。念入りにやらないとコミュテーターの汚れが早くひどくなります。ブレークインのコツは、コミュテーターとブラシの間から火花が散らないようにすること。約3Vくらいが適正でしょう。

乾電池で1時間以上やります。3時間以上という愛好者もいます。何時間が適正かということはわかりません。ブレークインの前にモーターの軸受けに給油もお忘れなく。EXCITING (CLUB)ではNASAの潤滑油が流行しております。

ラビットモーターの場合は、ブラシのチャタリングを防ぐためにリード線が取り付けてある場所を瞬間接着剤で固定します。セルフクリーニングとは、モーターを無負荷で30分以上回すと、ブラシが削れて新しい面が出てくるのと、コミュテーターも掃除できるという方法です。これは3Vくらいで1時間以上やるのが効果的ですが、急ぐときは12Vで接点復活剤を吹き込んでインスタントに行います。

わたしが使っている接点復活剤は「KURE 2−26」という商品です。ラビットモーターで耐久レースを行うと1〜2時間くらいで急激にパワーダウンしますが、セルフクリーニングを行うことによりモーターが生き返るのはたしかです。

ブレークインとセルフクリーニング。これがモーターを長持ちさせるコツです。」

ということで、新品のラビットモーターで早速やってみました。

モーターの前後の軸受けにベアリングオイルを差し、リード線がはんだ付けしてある接点の根元を瞬間接着剤で固めてから、乾電池2本で1時間半ほど空回ししました。
接点復活剤を注すときは、瞬間接着剤用のノズルをスプレーの先につけて、モーターの小さな四角い穴から入れます。わたしが使っている接点復活剤はサンハヤトの「接点洗浄剤 リレークリーナー」(不燃性)です。可燃性のものは引火する危険がありますから絶対に使わないでください。
古いラビットモーターを分解したところ。コミュテータの接点部分がカーボンで黒くなっています。モーターのメンテナンスをやってみるなら一度は分解して構造を把握しておきましょう。小さなマイナスドライバーなどで外側の爪を2本起こすと開きます。

余談ですが、フォックスやチータのコミュテータと交換するとすごい勢いで回ります。(笑)

ラビットモーターは新しいうちはパワーもあるし、ブレーキも効きますが、1時間も走ると急にパワーが落ちてブレーキも効かなくなってきます。多少面倒でもきちんとブレークインすることでモーターが長持ちするなら、ミニFレース用のモーターはそれで行こうと思います。

November 2002