ライト点灯ユニット2
前回のヘッドライトユニットを作ってから「次はブレーキランプもつけたいですね」と「RUU's Page (RUUの趣味のページ)」のおぐらさんと盛り上がって,おぐらさんが回路を設計してくださいました.

前回,ブレーキをかける度にヘッドライトが消えるのを防ぐために電解コンデンサを入れたものの,NSXの実装スペースの関係で容量が小さく,効果を上げることができなかった反省から,今回は「スーパーキャパシタ」と呼ばれる大容量コンデンサを採用.ただ,大容量の反面,耐圧が5.5Vと低いため,3端子レギュレータで12→5Vに押さえてあります.そのおまけに電解コンデンサとセラミックコンデンサ2個がついてきました.リレーを使わずトランジスタでスイッチングしているのがミソでしょうか.

一方,回路の組立てと実装はわたしの担当.パーツを用意してブレッドボードで動作を確かめてから,基板に組んでいきます.ライトを付けるならル・マン出場車にしたかったのですが,ちょうど製作中だったF50にしました.リアにLEDが4つ付くため,丸型4灯のF50は好都合なのです.

まず,ブレッドボードで仮組みして動作をチェックします.その一方でボディに合わせてユニバーサル基板を切っていきます.ボディにはできるだけ手を加えず,この回路ユニットはいつでも外せるようにしたい.ヘッドライト基板はすぐにできたのですが,その他をどう組むか悩んで時間がかかりました.
結局,前後ライト部と電源部の3部構成にして,各々を接続した状態で動作テストしました.こんな簡単な回路でも緊張する一瞬です.(動かなかったらショックですから)
各基板をクッションタイプの両面テープでボディ内側に留めていきます.すこしでも重心を下げるために電源部はシャーシに留めることも考えたのですが,メンテナンスのためにボディを外したときに配線がうるさくなるのでやめました.
赤・黒コードはこの回路の電源コード.最後にシャーシのガイドに挿します.
電源基板右上のボタン電池を立てたような部品がスーパーキャパシタです.その手前がトランジスタ,左がレギュレータです.この基板を留める部分はボディをすこし削りました.
4つのLEDがちょうど入る大きさの穴をボディ側に空けて差し込んだ形になっています.基板にすると重くなりますが,配線がすっきりします.
シャーシに載せて,配線などがタイヤやシャフトといった駆動部分に干渉しないかどうか念入りにチェックします.必要があればリード線を両面テープでボディに固定します.
電源をつないでヘッドライト点灯.正面から見るとまぶしい!
テールランプ点灯状態.LEDを覆うクリアパーツはあえて塗装せずにクリアのまま付けました.むこう側の箱にヘッドライトが反射しています.
ブレーキをかけるとテールランプに加えてブレーキランプ(内側)が点灯します.本物のF50のランプ配置がこうなっているのかどうかは知りません.テールランプが車幅を示すように配置したらこうなったのです.(苦笑)

結果,このF50の車重は180gになりました.最近フォックス中心で走らせているわたしの所有車は140〜160gがほとんどで,これはPORSCHE962C(172g)と並んで重量級です.

ブレーキをかけている間は外部から電源が供給されないのでスーパーキャパシタに蓄積された電気を使ってLEDを点けています.ブレッドボードでのテスト時からヘッドライトの暗くなるのが早いのが気になっていて,抵抗値を変えて調整してみたのですが十分とはいえません.ブレーキをかけるとじきにヘッドライトが暗くなります.一方,リアのLEDは長い間点灯しています.白色LEDは3V以上ないと明るく点かないのですが,従来の赤色LEDは2Vで十分.クルマをコースから外してもリアのランプだけはしばらく点いているはずです.ちょっと変?

でも,最後はあまり細かいことは気にしないことにしました.どうせずっと見ているものではありませんから.

最後に回路図と部品表を載せておきます.

■ 回路図

LEDは通常,足の長いほうがアノード(+)で,短いほうがカソード(−)です.上の回路図では抵抗側がアノードです.また整流用ダイオードは線を引いてあるほうがカソードです.電解コンデンサーとスーパキャパシタも極性があって,本体にマイナスの印がついています.トランジスタは印字面からみて向かって左からE(エミッタ),C(コレクタ),B(ベース)です.3端子レギュレータは印字面からみて左から3(OUT),2(GND),1(IN)です.これだけわかればアナタにも作れます.

電子工作に興味のある方は講談社のブルーバックスの「新・電子工作入門」(西田和明著)がお勧めです.新書サイズなので気軽に読めますし,部品紹介,道具や半田の使い方,工作例も豊富なので電子工作の手引きに最適です.

★お願い★
上記回路図の知的著作権は'RUU' Oguraさんにありますので,営利目的で使用しないでください.また、部品等を頒布する際には、説明書に「circuit designed by RUU」と記載してください.個人的には改造,改良等も自由ですので,どんどん活用してください.

■ 部品表

D1,D2 整流用ショットキーバリアダイオード 1S10 (1S4)
R1 抵抗 5.6k (1/4W)
R2,R3 抵抗 470 (1/4W)
R4,R5 抵抗 680 (1/4W)
R6,R7 抵抗 820 (1/4W)
C1 電解コンデンサ 50μF/50V
C2,C3 セラミックコンデンサ 0.1μF
SC1 スーパーキャパシタ 0.047F/5.5V
U1 3端子レギュレータ 78L005
Q1 トランジスタ 2SA950
LED1,2 白色LED 3φ
LED3,4 赤色LED 3φ
LED5,6 高輝度赤色LED 3φ

おぐらさんの回路図と値の異なる部品を使っていたりしますが,これは部品入手の都合などによるもので,どちらでも動作するはずです.ただし,LEDの光り具合はブレッドボードなどで試作して確かめてください.ふつうの整流用ダイオードは電圧降下が大きい(0.7V)ので避けましょう.

ショットキーダイオードは秋月電子通商,LED,レギュレータ,トランジスタは千石電商,スーパーキャパシタはラジオデパート2Fの山王電子(03-3255-7550)で買いました.個々の部品でいちばん高価なのは白色LEDの250円です.(笑)

SEPTEMBER 2001