1/24 SAUBER-MERCEDES C9

これは2002年12月に、ラビットで開催される「3時間耐久レース」用のスロットカーです。

レギュレーションに「車重 170g以上」とあるので「自動点灯ユニット」を組み込みたいと思います。スロットカーを内装まで作るのは初めてです。なにをどうすればいいのか、よくわからない部分もありますが、とにかく作ってみます。以下、わたしの製作日記です。

ザウバーを作るのは初めてです。まず、ボディをパキパキと組み立てて、リアカウルの合わせ目は裏側からプラリペアで補強しておきます。
内側も、両脇のエアインテークなどを接着しておきます。マウント用のゴムを貼る場所を残しておくよう注意しましょう。また、全身タイプのドライバー人形は別途用意します。HOT STAGEなどでも売っています。

じつはここで製作が止まっていたのですが、耐久レースにエントリーすることになったので製作再開です。

レギュレーションに「ホイル径はキットのホイル径に最も近い物を使用する」とあるので、キットのホイールとタイヤ径を計ってみたところ、フロントがリム径19mm、タイヤ径26mm、リアがリム径21mm、タイヤ径30mmです。
手持ちのパーツを使うことにしました。上段がキットの部品、下段がPLAFITパーツです。PLAFITは、フロントホイールが18x8.5mm、リアホイールが20x16です。お店でパーツを買うなら、キット部品を持参して、お店の人に相談するとよいでしょう。
あとで、キットのホイールはリムを切り落として、PLAFITホイールの内側に入れます。
タイヤの内側と、ホイールの外側にG17ボンドを塗って2〜3分したら(シンナーを筆塗りしてボンドを溶かしてから)一気にはめて形を整えます。小型木工旋盤にホイールをセットした状態でタイヤをはめて、すぐに旋盤で回転させて左右にブレていないかどうかチェックします。あまりイジリ回さずに、手早く決めるのがコツのようです。30分ほどしてから90番のペーパーで削ります
次に内装です。バスタブに背板を合わせて、ドライバーズシートを置いてみました。
そのバスタブをボディに仮組みした状態でシャーシを合わせてみます。明らかにバスタブが邪魔になります。
ちなみに、このシャーシはナスカーの流用です。ただ、これだけニッケルパーツが使ってあるとちょっと重いです。タイヤとボディが完成してから調整しましょう。
バスタブと背板を下から6mm切断します。わたしはDREMELルーターで一気にカットしますが、プラモデル用のこぎりを使ってもいいです。
もう一度ボディに入れてみます。バスタブの底が抜けているのであとでプラ板を貼ります。シャーシを合わせてみると今度は大丈夫そうです。
ドライバー人形のパーツを切り出します。
バスタブにダッシュボードも接着し、人形の腕をクリアボンドで軽く接着し、ステアリングを持てるように調整します。
TOY STUDIO製基板に組んだ自動点灯ユニットを載せようと思います。(べつに自動でなくてもいいのですが)
運転席の横は狭いので、運転席の背面あたりに両面テープでつけましょうか。背板の邪魔になる部分はカットします。
シャーシを載せてみてもなんとかなりそうです。実際に点灯ユニットを取り付けるのは最後です。
バスタブの底に0.3mmのプラ板を貼ります。
消火器を接着。ステアリングとシートは置いてあるだけです。
内装をボディに収めて、シャーシを載せてみました。
かわいそうですが、ドライバー人形は膝下をカット。
人形を乗せてボディに入れたら、頭がつっかえます。仕方ないので、シートの座面をカットしました。それで人形の頭が天井に当たらなくなります。
人形を塗装したら、シートの背もたれ部分を人形の背中に接着し、人形をバスタブの床に接着しましょう。
これは許してもらえそうにないのであきらめます。(笑)
2日目。
ボディを塗装します。
きのう貼ったタイヤを削りました。強く押さえると歪むので「あと1mm以下」になったら、240番のペーパーに替えて、できるだけ軽く当てて真円を出すようにします。
出来上がりサイズはフロントが26mm、リアが29mmです。リアはキットより1mm小さいですが、こんなに大きなタイヤを作ったのは初めてです。
写真のようにシャフトに留めて、目線の高さで転がすとタイヤが水平に削れているかどうかチェックできます。
シャーシに新しいタイヤをつけました。

最近わかってきたのですが、タイヤは非常に重要です。12Vコースではパワーで回してしまいますが、10Vコースではモーターの1回転が貴重です。無駄にはできません。(笑)

キット部品からタイヤパターンを切り出します。うまく合えばホイールを輪切りして、パターン部分だけ切り出せば、PLAFITホイールにスポっとはまるのですが、今回はそう簡単にはいきません。よく切れるニッパーでぱきぱきとリムを落としてサイズを詰めていきます。ここから先は鉄やすりに擦りつけてサイズを小さくしていきます。
何度もホイールに合わせているうちに入ります。取り付けるときはクリアボンドで点付けします。
最後はここまで削りました。疲れたぞ〜。
リアタイヤが大きいです。世田谷ではタイヤは伴野さんにお任せだったので、タイヤ径はいつも24-25mm。一方、春日井でCカーなど作ると(速く走るために)やたら小径ホイールになってしまうので、スケールモデルとして作るのは生まれて初めてです。
3日目。
ホイールを塗装するために、シャフトに留めてから、小さなビニール袋でマスキングしてスプレーしました。「チュッパチャプス」みたいです。
ホイールを外したついでにボールベアリングを掃除。薬ビンに入れたシンナーにひと晩、浸して油とホコリをクリーニングします。
ベアリングは「ジッポーライターのオイルで洗浄したあと、超音波洗浄器でクリーニングする」という人もいます。
エアインテーク内部をエナメル塗料で塗ります。はみ出した部分はエナメルシンナーをつけた綿棒で拭き取ります。
デカールを貼りました。ゼッケン61です。
4日目。
キット付属のタイヤデカールを貼ります。水をつけて裏紙を剥がすので、乾いてからクリアを筆塗りしておきます。
おぉ、かっちょいい〜。すこしずつ格好がついてくるのがプラモデルの醍醐味ですね。

ボディはあとでトップコート(クリアスプレー)を吹いておきます。

リアタイヤがボディに干渉しているのを発見。タイヤが太すぎるんですね。ボディ側を削ったくらいでは追いつきそうにないので、タイヤの内側のホイールからはみ出している部分をカットすることにしました。
小型木工旋盤で回しながらカッターの刃を当てればよいのですが、わたしが目測で切るとたいてい失敗するのです。傾いてしまったり、切りすぎたり、タイヤをだめにしたこともあります。だから時間はかかっても「切るより削る」のですが今回は切るより仕方ありません。ナイフの治具を作らねば。
5日目。
内装色を塗ったので、内装部分が完成しました。
まだ人形の頭が天井に当たるのでお尻を削りました。
6日目。
シャーシの前端を切り離してボディ下部につけます。ちょうど線が入っているところを切断します。写真の銀色のパーツは後ろ半分が不要なので切り落として接着します。
ボディに接着します。
シャーシを合わせてみます。車重を170gに合わせたいのですが、このままでは180gを超えそうなので、シャーシはニッケルを使わずメタルで行きます。耐久レースでは安定して走ってほしいので、ユニバーサルマウントを組みます。
Tバーのピボット部分が内装に当たりそうなので、あとで干渉する部分を削りましょう。
ボディに窓やバックミラーをつけました。
リアウィングはシャーシにつけるか、ボディにつけるか、どちらでもよいのですが、わたしはキットのウィングステーをウレタンゴムでボディに接着しようと思います。
あとは内装を接着して、ライトユニットの組み込み、最後にボディマウントです。
7日目。
ボディサイドのインテークがユニバーサルマウント金具に当たるので下端をカットしました。マウントできないことはないのですが、ボディが上下する余裕がありませんし、もしボディとシャーシが直接くっつくとボディに振動が伝わってゴーっと共鳴してしまいます。Tバーのピボット部分も左右とも削っておきました。
時々、計量してみます。シャーシだけで126g。
そこにボディとリアウィングを載せると166g。ボディだけで40gと重いです。
そこにライトユニットを載せると174g。ユニット自体は8gとはいえ、ボディ側に取り付けることになるので重荷です。できるだけ重心を低くしたほうが安定します。
ライトユニットは前2灯、後2灯の4灯タイプだったのですが、やはり全灯点灯させたいのでフロント側のLEDを付け直すことにしました。ライト位置に3φの穴を空けて、そこにLEDを差し込み、外側のLEDの足を内側に曲げて、内側のLEDと並列にはんだ付けします。
LEDをできるだけ押し込まないとフロントタイヤに当たります。しかし、LEDが飛び出していてはヘッドライトのクリアパーツが接着できません。そこでLEDの先端のレンズ部分をニッパーで切り落としてペーパーで磨きます。
今回はこれで取り付けできましたが、もっと狭い場所であれば、チップLEDを使う手もあります。ただ、小さい部品なのではんだ付けがちょっと面倒です。
配線したところ。黒いパイプは熱収縮チューブです。
ライトユニットは、こうして基板まるごと熱収縮チューブで包んでおくと、両面テープでとめることができますし、回路のショートや汚れも防ぐことができます。
シャーシの隙間からドライバーを差し込んで、青い半固定抵抗を回せば、ライトを常時点灯させたり、常時消灯させることもできます。常時消灯にしてもブレーキランプだけは常に点きます。(よくできてます)
紫のリード線がCdS(光センサー)、青と黄が電源ラインです。
ボディの裏面はこんな感じ。
ようやくここまで来ました。あと一息です。
8日目。
ヘッドライト回りも完成。ライトを点灯した状態です。白色LEDは青白い光で明るいです。照明を落としたサーキットでは目立つことでしょう。
光センサーはダッシュボードの窓際に出そうと思ったのですが、妙に目立ちます。運転席のうしろにちょうどいい大きさの穴があったのでそこから外に出してみました。センサーに手をかざして光を遮るとライトが点灯します。コースを走らせたときに立体交差の影になると点灯するでしょうね。
リアウィングは多少の衝撃では外れないように、ウレタンゴムを介してボディに接着しました。四日市ではステーに薄いプラ板を使うこともあるようです。そのままではぐらぐらするのでプラ板を添えました。これでボディは完成です。
9日目。
どうやってマウントするか。それは1枚目の写真のときからずっと考えていました。窓からピンセットでマウントゴムを入れることはできませんから、ユニバーサルマウントにマウントゴムを接着しておいてからボディを被せることにします。タイヤとの隙間を確保するためにリアタイヤには針金を貼っておきます。
マウントゴムとボディの両方にG17ボンドを塗ってからボディを被せます。ボディのフロントの高さ調節のために定規をはさんであります。
ボンドが乾くのを待って完成です。
なかなかかっこいいです。
Cカーはワイドトレッドで重心も低くて走らせやすいので初心者にもお勧めです。モーターはフォックスでもチータでもOK。ちなみに、このザウバーC9は耐久レースの規定によりフォックスモーターです。

NOVEMBER 2002