スロット四駆−1
HOT STAGEの渡辺店長から訊いた話がきっかけでした.

「今度タミヤがミニ四駆のラジコン版を出すんです.といってもミニ四駆のコースをモーターのON/OFFだけで走るものですけど」
「え、それならスロットと変わらないじゃないですか」
「そうなんです.だから,ガイドをつけて、このスロット用コースを走らせようかと思ってるんです」
「コース電源を取るんじゃなくてあくまでラジコンとして?」
「ええ,そうです」

ラジ四駆でできることならミニ四駆でもできるんじゃないかな? ガイドがつくなら電源を取ってしまえばミニ四駆がスロットカーになるじゃないか」.わたしの遊び心がモゾモゾと動きはじめました.

でもミニ四駆は乾電池2本の3Vで走ります.おぐらさんに相談したら「スロット用のモーターってミニ四駆とおなじタイプ(FA-130)だから,それが載るでしょう」. 1台600円のミニ四駆ならば手軽ですから,物は試しで作ってみることにしました.モーター,電池が別売なのも好都合.話せば長い話になるのですが,ざっとご紹介しましょう.

適当なミニ四駆(ライジングトリガー)を買ってきて,古いラビットモーターを押し込みました.スポンジタイヤとホイールはおもちゃ箱から拾い出したもの.あとはコースの溝にはめるガイドの取り付けですが,ねじ留めしたい場所に(シャーシに)穴が開いていたりするので,シャーシの内側にセロハンテープを貼ったところに,裏側から「プラリペア」で固めて平面にして,そこに2x8mmビス2本でガイドホルダーを留めました.
実際に走らせてみたところ,遅いながらも一応走るではないですか.ミニ四駆用スポンジタイヤでも走れないことはありませんが,ちょっとグリップ不足.車重が軽いと空転するので乾電池を2本載せてみたところ,グリップはしても重そうなので1本だけ積むことにしました.四駆では逆に遅いので前後をつなぐドライブシャフトは抜いて「二駆」にしました.これで以前より軽快になりました.
ガイド部分を裏から見たところ.取り付け方を注意しないとフロントタイヤが宙に浮いてしまうかもしれません.また,意外にガイドプレートには力がかかるようですぐに傾いてしまうので,もう2本ビスを追加して4本で固定するようにしました.リアタイヤのグリップが不足するとタイヤが跳ねます.そこでミニ四駆用のホイールに,スロットカー用のタイヤ(内径17mm)を履かせて外径25mmに切ってもらいました.本来はその後ペーパーで削らないといけないのですが,プラホイールに六角シャフトを差し込んだるだけなのでペーパーをかけると空転してしまいます.だからカットしただけで走らせました.
格段にグリップがよくなりました.動きがだんだんスロットカーらしくなっていきます.1/24スロットカーはボディがカタカタと上下するようになっています.それを真似て,リアはきっちり留めずに,白いプラ棒を削って留め具がはまる部分に接着して浮かせました.これがボディが左右に揺れます.ボディは「Oリング」で留めます.(最初は輪ゴムで留めていたのですが,渡辺店長がOリングを分けてくれました)
乾電池の代わりに15gのオモリをボディ中央に,5gのオモリをモーターのうしろに載せてみました.このあたりはセッティングの余地があります.
フロントタイヤをキット付属のゴムタイヤ(中空ではない)にしてみたら,走るとコトコト鳴ってだめです.タイヤのセンターが出ていないのでしょう.フロントはスポンジタイヤのほうがいいです.

全長14cm,全幅9cm,全高4cmといったところ.1/32スケールだからコンパクトです.

コーナーですぐに飛んでいってしまうかと思ったのですが,平べったいのが功を奏してか,思ったよりよく走ります.ただ,リアのグリップが良くなった分,ギアに負担がかかるらしく,ブレーキをかけるたびにガガッととギアが空回りします.グリスを差しても壊れそうで怖い.3.5:1の超速ギアにしましたが,もうすこしギア比を上げたい.3:1にならないでしょうか.それなら古いラビットモーターでもそこそこ走ると思います.

今日のラップタイムは9.9秒.スピードはたいしたことありませんが,握りっぱなしではコーナーで飛んでいってしまいます.だから腕次第でタイムを縮めることができます.

3Vで設計されているシャーシに12Vのモーターを載せたので,ギアやホイールに規定以上の負荷がかかります.だから,急に握ったり離したりするとギアが抜けてしまうのだと思います.かといってモーターとギアボックスの部分はそのまま使いたい.そこを改造してしまうとミニ四駆の手軽さが失われてしまいます.スロットカー用アルミホイールを使いたかったのですが,六角シャフトは細すぎて合いません.スペーサーを噛ませることも考えたのですが,素直にミニ四駆用ホイールを使ったほうが手軽です.

現状では「耐久性に難あり」かもしれません.ミニ四駆の改造なんてわたしが初めてではないと思うのですが,そんな話は聞いたことがありません.1/24スロットカーシャーシにミニ四駆のボディを載せたという話は聞いたことがありますが,ミニ四駆まるごとスロットカーにした話は聞きません.やってみたけれどうまくいかなくて断念したのでしょうか?

ギアはだめになったら交換すればいいのですが,車軸が空回りはじめるとやっかいです.ナット止めホイールというオプションパーツもあるそうなので直接タミヤに注文してみようかと考えています.

タイヤと車軸の接続が弱いのでスロットカー用タイヤを貼ってカットすることはできても削ることができません.そこもなにか打開策を見つけたい.なにかやり方はあるはずです.あまり手間とコストをかけずに頭(知恵)を使うこと.工作好きにはおもしろいテーマです.

3Ωのコントローラより15Ωのレンタルコントのほうが向いています.発進と停止がゆっくりになるのでギア鳴りがしにくくなりますし,運転もそのほうがしやすいです.

まだ実験段階ですが,おもちゃ箱で眠っているミニ四駆を引っ張り出して,あなたも「スロット四駆」を作ってみませんか?

  • ラビットモーター 450円
  • ガイド 250円
  • ガイドホルダー 250円
  • ブラシ2個 100円(バラ売りの場合)

    スポンジタイヤさえあれば,約1000円で作ることができます.本来の1/24スロットカーの10分の1のコストでできます.これなら小学生でも遊べるでしょうし,入門用としても手軽です.スロットカー用のリアタイヤを履かせるなら1組400円です.ただし,ホイールにG17ボンドで貼ったり,カットするのは最初,お店の方に手伝ってもらう必要があります.

    今回の実験走行はHOT STAGEさんだから可能だったことで,他のお店では走らせるまえに相談してください.お店によってルールがちがいます.ミニ四駆は車高が2mmほど.タイヤ径で車高調整することになります.今回,渡辺店長が相談に乗ってくださって,すこしずつ走るようになっていくのがうれしかった.

    どこからかワンウェイホイールというオプションパーツを出してきてくださって,そのホイールで走らせてみたらコーナーで外れるんです.「ぶ,ブレーキがまったく効かん」.モーターの駆動力が加わったときだけロックして,反対方向は空転するようになっているのですね.「たしかにギア鳴りはしないけれど,これでは走れんぞ」なんて愉快なこともありました.試行錯誤も楽しみのうちです.

    「ラジ四駆」が発売されたら,それもスロットカーに改造しちゃおうかな?(笑)

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  • May 2002