HO スロットレーシング
以前、ミニFレースで知り合ったKさんのお誘いを受けて「刈谷Kサーキット」(仮称)へ家族で遊びに行ってきました。

いわゆるホームサーキットです。3畳ほどのスペースに4レーンのコースを組んであります。これだけ長いHOスロットのコースを見たのは初めてです。全長15mほどあるそうです。

HOスロットカーは大体ミニカーの「トミカ」のサイズ。一見ふつうのミニカーですが、実はモーターを内蔵していて走るのです。わたしも昔TYCOのセットを買って遊んだことがありますが、2レーンの8の字コースではじきに飽きてしまいました。また、すぐにコースアウトするので小学校入学前の息子たちには難しすぎたため、以来、HOスロットはずっと疎遠でした。

現在、国内では、HOスロットカーは絶版になっていますが、Kさんは2年ほど前から集めはじめて、時々友人や知人を招いてレースを開いているそうです。1/32コースもお持ちですが、メインはHOだとか。「自分の好きなときに気軽にレースを開くことができるのがHOのメリットですね」。1/24の営業コースには思うように足を運べないのと、1/24は作るのに手間がかかるとのこと。(たしかに)

Kさんとわたし、息子2人の計4人でまずは練習走行です。コースの接触が悪いところもあるので、走って接点を磨く必要があります。F1やCカーなど「お好きなクルマでどうぞ」。

ストレートが長いと思い切って握ることができるので気持ちいいです。その点は1/32とおなじです。4台が並ぶと一瞬どれがどれだかわからなくなります。すばしこいネズミが走り回っているみたい。コースアウトした自車を拾いに出ると、思わず他車を踏みそうになって慌てます。

慣れてきたので、1ヒート5分のセミ耐久レースのスタート。TOMY AFXのターボシャーシで、35周前後、ラップタイム7秒台前半。これがSG+というシャーシになると4秒台前半でラップします。そのSG+は次男が気に入ってしまい、彼の専用車になりました。おかげで他のメンバーは四苦八苦。(苦笑)

わたしと長男はソファの上に立ち上がりました。そのほうがコース全体を見渡すことができるのです。みんな真剣になってきて、時々デッドヒートが展開されるのですが、長くは続きません。誰かが飛びます。一度コースアウトするとそれだけでラップされてしまいます。外さないように走るのがポイントなのですが、ムキになると飛ぶんですね、これが。

わたしの手持ちのTYCO HP7シャーシのクルマを出してきたら、Kさんが「今度はそれとおなじシャーシのクルマでレースしましょうか」。さきほどのターボシャーシよりも遅いし、マグネットが弱いのかコーナーで踏ん張りが効きません。むずかしいです。ラップタイムは9秒台。でも、おなじタイプのシャーシであればほぼイコールコンディション。それなりにレースは盛り上がります。

次男のSG+には太刀打ちできないので、長男には負けまいと頑張ったのですが及ばず。Kさんと競り合っても、他のクルマがコースアウトすると拾ってくださるのでご自分は思うように走れません。

最終ヒートは10分間。次男は80周できたと大満足。みなさん、お疲れさまでした。

予想していたよりも楽しめました。スロットレーシングの中ではいちばんオモチャっぽい(失礼)HOスケールですが、1/32と比べてもそれほど遜色はありません。最近、国内でも 1/32 が盛り上がってきていて、車種やパーツの豊富さ、改造の余地などでは遠く及びませんが、 走らせたときの感覚は近いものがあります。1/32ほどシャーシの種類が多くないため、同一シャーシでのレースをやりやすいというメリットもあります。1/32は種類が多すぎて、適当に選んだクルマを並べても、性能差が大きすぎてレース(勝負)になりません。気軽に楽しむなら、改造なしのワンメイクレースしかないでしょう。

HO、1/32ともに、市販コース部品を使うと、どうしても歪み、段差、引っかかりなどが出ます。HOは途中で停止したら最後、接触不良で再スタートできないことが多々ありますし、ある場所で溝のピンが引っかかってしまうことがあります。コースコンディションが不安定だという点がストレスになりますが、常設コースを必要としない手軽さゆえのことですから、その手軽さを取ればよいのだと思います。もしもつなぎ目のないコースと操作性に優れたコントローラがあれば、新しい世界が開けるかもしれません。

1/24から始めて、1/32、HOまで体験させていただいて、コース全長10m以上、4レーンあれば十分盛り上がるという結論に達しました。

ただ、リアリティや走行フィーリングは1/24が断然有利。ボディ製作やシャーシの組み立て、セッティングに手間はかかりますが、とにかくかっこいい。サーキットをスムーズに走り抜ける爽快感は何者にも替えがたいです。反面、リアルすぎて、ボディがよく壊れるという問題はあります。

1/32とHOはシャーシ下面にマグネットを装着しています。それが高速なコーナーリングを可能にしているのですが、逆に限界を探りにくく、クルマの挙動を不自然にしている部分があるように思います。それじゃマグネットを外せばいいかというと、そもそも車重が軽いために不安定になり、せっかくの手軽さがスポイルされてしまいます。

スロットレーシングは、レギュレーションで条件を揃えて、クルマ作りと運転技術を競うのが王道ですが、わたしは、スロットカーやコースといった道具立て、想定参加メンバーなどの条件に合わせて、できるだけみんなが楽しめるようにルールを決めて遊べばいいと考えています。個人的には、抜きつ抜かれつ最後は勝つ!というのが最高のシナリオです。(笑)

Kさんはいずれ今回のコースを台の上に設置したいとお考えとか(時期未定)。たしかに床に置くと踏みそうで怖いです。常設すれば、毎回組んだりバラしたりの手間が要りませんし「あそこのコースで、どのシャーシで何秒出した」という記録が残ります。コースレコードをホワイトボードにでも書いておけば、プライベートコースであっても盛り上がるのではないでしょうか。

今回お邪魔したのは愛知県刈谷(かりや)市です。HOスロットレーシングに興味のある方はKさんまでメールしてあげてください。マイナーなHOスロットレーシングをすこしでも盛り上げたいと、同好の士を求めてらっしゃいますので、よろしくお願いいたします。