レースのあとで
4月に名古屋に越してきて5ヶ月。ようやく息子たちといっしょにスロットレーシングを楽しめるようになりました。

4月にHOT STAGEに遊びに行ったとき、子供たちはガチャポンと1/43ラジコンで遊んでいました。5月にTOY STUDIOでの中部選手権というレースに参加させてもらい、その頃からミニ四駆の改造を始めました。試行錯誤を繰り返しながら、4台ほど(宣伝のために)ネットオークションに出品もしました。6月にミニFを手に入れて、7月にはミニ四駆よりもよく走ることを発見していました。実は新発見でもなんでもなくて、以前、おなじように走らせていた人たちがいることをあとで知りました。

ところが仲間がいないので、お店に試運転に出かけても孤独です。PLAFITに強力なモーターを載せて走らせている人たちからみればミニFはおもちゃです。常連さんの中には興味を持ってくれる人もいましたが、実際にいっしょにやってくれる人はいません。それでわかりました。これは経験者ではなく、初心者向きなんだと。

HOT STAGEでいっしょに遊べる友達ができない状況では息子たちも乗って来ないし、悪あがきはやめようかと思った8月、親子でミニ四駆とダンガンレーサーを楽しんでいたKさんがスロットレーシングに転向してらしたのです。

そして「2家族いればレースができるぞ」というわけで、HOT STAGEの渡辺店長の協力も得て、1ヶ月後の9月8日にミニFレースを開催することになったのです。

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レース当日、参加者が最後の調整のためにミニFを走らせている様子を、他のお客さんたちが興味深そうに見ています。中には「あれをやってみたいんですけど」という方もいらして、店長が「今日はレースなので走らせてもらえないんですけど、まずこちらのセットを組んでもらって」と説明していました。小学校の高学年とおぼしき二人連れも興味津々ですし、実際に走るミニFを見て「お、速いな」という声も聞こえてきます。ミニカーやプラモデルを目当てに来店したお客さんに対する絶好のデモンストレーションです。

初めて見る人は、ミニFやミニ四駆に気づいて興味を引かれ、次に、なぜスロットレーシングのコースを走っているのか不思議に思います。それに意外と速いわけです。そこで自分もやってみたくなるという仕組みです。(笑)

本格的なスロットカー用シャーシを組むのはちょっと面倒ですし、調整も微妙です。でもミニFは、自分のマシンが正味1時間ほどで完成します。2台目からは自分で組めるでしょう。そしてレンタルコントを貸してもらえば、即走行できます。この敷居の低さが最大のメリットです。

シャーシの精度だの強度だの言えばミニFはたいしたことありません。だけど、それでもF1でレースができるのです。気分だけは世界最速。大人も子供も、みんな真剣です。最初はマシン性能よりも自分の腕のほうが問題になります。慣れてきたら、マシンの足りない部分はみんなで知恵を出し合って、工夫して補っていけばいい。それも楽しみのうちです。

ミニFレースはお祭りみたいなものです。

子供たちは表彰して賞品(プラモデルなど)を授与し、記念撮影しますが、大人は順位発表だけ。勝っても負けても「楽しかった。またやりたい!」と思えれば大成功。レース中、3〜4台同時にコーナーに突入するときなんてスリル満点。インのクルマが外れたら全員なぎ倒されます。そこを切り抜けてトップに踊り出たときは痛快です。

前回のレース終了後、初心者メンバーは、ベテランW氏からリアのアルミホイール化と運転のコツを指南してもらった結果、ラップタイムがぐっと縮まって「今度こそ!」と盛り上がったとか。Kさんにも「もうあとには引けない」と言われまして、第2回ミニFレースを企画しました。

いちばん頭が痛いのがレギュレーション。みなさん、日々あれこれ工夫されるので、レース全体のバランスを取るのがたいへん。面倒だから「なんでもアリ」にしたいのですが、子供や初心者がいっしょに走って楽しむのが目的ですから「やり過ぎ」は禁物。資金よりも知恵と腕を競いましょう。「これがいい!」というセッティングを見つけたら周囲にも勧めてください。それが定着すればレギュレーションに加えます。(笑)

一方、今後もミニFレースを続けるためには部品も不可欠です。ミニFキットを確保したり、メーカー在庫のなくなったミニF用ガイド受け具を作ったりと、全国のスロット仲間に協力してもらっています。スロットレーシングは、どんなに素晴らしいスロットカーがどんなに速く走ったとしても、その違いを理解してくれて、いっしょに楽しむ人がいなければ甲斐がありません。

HOT STAGEでは11月24日(日)に「グランドスラム」(DTMマシンによる全国ショップ代表チーム対抗レース)を開催する予定だとか。HOT STAGEでは NASCAR や C CAR など、他にもいくつもレースが行なわれていますから、自分の好みのレースに参加することができます。

あいにく出たいレースがないので「ミニFレース」を始めました。子供たちと一緒にやるには週末の昼間でなければならなかったことと、勝負は二の次でよかったのです。初心者のみなさんにレースを楽しんでもらいたいと思っています。第2回ミニFレースは10月13日(日)です。

ようやく名古屋も面白くなってきました。